②看護師からモデルへ〜運命の出会い

20歳も過ぎたころ福岡のモデル事務所 Office NOIR の社長との出会い。
初めて身近に見るモデルの美しさとオーラに圧倒!
胸の奥に閉まっておいた

「キレイになりたい!」

と言う思いが止められなくなり、母の大反対を押し切り、看護師からモデルの道に進む事を決意。

・・しかし、入った事務所は、もともと、ショーモデルさんの事務所。
その頃は高身長のモデルさんばかり。
ウォーキングレッスンで、高身長、モデル体型の美しい先輩方と並んだ時、

鏡越しに見た現実。。

 170㎝超えのショーモデルさん達が9㎝ヒールを履いてズラっと並ぶ中に、162㎝身長で5㎝のヒールを履くのがやっとの私、、それはもう、、
・・一人子供が紛れ込んだかのよう。

圧倒的な身長差、手足の長さ、スタイルの違い、
横に並ぶだけで、吸い込まれそうなオーラ。

私って、ここに居ていいのだろうか・・??

もう、きっと伸びる事のない身長、オーラってなに? どー⤵︎やって出すの??
この差がいつか縮む日がくるの???
いや、、永遠に来ない気がする。。

先輩達と並んだ自分の姿を鏡で見るたび、出るのはため息ばかり。
しかも、歩けば歩幅(脚の長さ)の違いで遅れ、ズレて迷惑をかけてしまう。
何度も心が折れそうに。。

そんな中、先輩方の出演されるショーを見に行く機会がありました。
そこで見たのは、いつもレッスンで一緒に歩いている先輩方の、いつもの姿を超えた

プロのモデルとしての姿。

そのオーラと美しさは
光と音楽、衣装とモデルが一体となったステージから誰もを納得させる美しさとなってキラキラと輝いていました。

その姿に圧倒されました。。

「私も、私も、ファッションショーに!
どうしてもファッションショーに出たい!!」

それから、体育会系な私の心にメラメラっと🔥火がつきました!

普段の歩き方から変える。
レッスンが無い日も事務所で一人ウォーキングの練習。
ウォーキングが上手い人そうでない人の違いはどこか?
衣装によっての変わるポージングや歩き方、見せ方。指先まで意識された動きによる表現の違い。バッグや小物の使い方方や持ち方まで、気がつく事、やれる事は積極的に取り入れました。

高いヒールに慣れるため、普段から、5cm以下の靴を履かない。(この時期に活躍したのがアムラーブーツ、厚底サンダルw w!  これ履いていた人は同世代👆❤️)

そうしているうちに、10cm越えのヒールでも歩けるようになり、いつ、どんなショーのオファーが来ても、

「出来ます!!」

と言えるように、準備を整えていきました。

でも、、  
どんなに練習しても、身長が足りないとの理由で、ショーのオーディションには、呼んでもらえない。 

結局私には無理なことなのか、、、。
悔しい、悲しい、仕方ない、いややってやる!いろんな感情・葛藤もありました。

勢いだけで、プロの世界に飛びこんて、先輩方を横目にどうせ、私なんか出れないし、と勝手に落ち込んで、勝手にダメ出しして。。
でも、熱心にウォーキングの指導やアドバイスをしてくださる先輩のお陰でなんとかレッスンを続けていきました。

すると少しづつ時代が変わり始めました。
事務所初のテレビリポーター、事務所初の和装モデルとしてのショーの出演、 その他、CM、スチールのお仕事をメインとして活動して行けるようになってきました。
ファッションショーに出たいと言う強い気持ちは少しも変わりませんでした。

色々な経験を積んできた事で、 ありがたい事にファッションショーに出演する機会も少しづつ頂けるようにもなってきました。

私の身長だから、頂けるお仕事、
私がもつ雰囲気に合うというお仕事
弱みと思っていたものが、自分を助けてくれる強みになっていたのです。

誰かと比べなくていい。私は 私でいい!

やっとそう思えるようになりました。

ここまでくるのに時間がかかってしまいましたが、
出来る事から少しづつでも続けること、諦めなかったこと、これだけだったと思います。

そうして、私の「観察癖」もこの頃にはすっかりが板につき、ステージでも、色々なモデルさんを見ては、
「こうしたら、キレイな歩き方になるなぁ」とか、
「こうみせたら素敵なのになぁ」など、
常に「観察する目」に。
この時の自分のマイナスを埋めるためにただ必死だったこと、それが、今の立ち居振る舞いの所作やお一人お一人を見ての姿勢やウォーキングレッスン、ショーのフォーメーションや演出基礎となって今の私に繋がっています。

長くなりましたが最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

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