人生を変えたハイヒールとの出会い

モデル事務所に所属したと同時にウォーキングレッスンが始まりました。ハイヒールを履いた170㎝越えの先輩モデルの中にポツンと一人。もう伸びる事のない身長。自分の姿に何度も落ち込みました。
💠②看護師からモデルへ〜運命の出会い

落ち込んでいてもヒールを履いてたら、顔を上げないとバランスが取れずフラフラしてしまいます。下を向いていたら絶対に上手に歩けません。

自分の気持ちは関係ない、ヒールを履いたら背筋を伸ばして顔を上げてしっかり前をみる。そして少し歩幅を大きくとって颯爽と歩く。
どんなに気分が沈んでいてもレッスンが終わって帰るころは「きっと大丈夫!」と前向きな気持ちになり、笑顔で元気になっていました。

今はその理由が分かりますが、その頃若かった私は、ウォキングとヒールの効果だとは全く気が付いていませんでした(笑)

レッスンを重ねていくうちに最初は5㎝のヒールがやっとだった私も9㎝、12㎝と高いヒールも履きこなせるようになり、そのころには身長のコンプレックスもあまり強く感じなくなっていました。
(今では15㎝ヒールでも大丈夫。若い頃より進化してます)

そうして「歩くこと」がどんどん好きになり、いつかは、ステージへとウォーキングレッスンを続けているうち、事務所初のテレビリポーター、事務所初の和装モデルとしてのショーの出演、その他、CM、スチールのお仕事をメインとして活動して行けるようになってきました。
しかし、やはりその当時は身長が足りないとの理由でなかなかその希望はかないませんでした。
でも、それが、「どうしてもファッションショーに出たい!」という強い気持ちに変わり、ウォーキングにもどんどんのめり込んで行きました。

普段の歩き方から変える。
レッスンが無い日も事務所で一人ウォーキングの練習。
ウォーキングが上手い人そうでない人の違いはどこか?
衣装によっての変わるポージングや歩き方、見せ方、指先まで意識された動きによる表現の違いは?バッグや小物の使い方や持ち方まで、気がつく事、やれる事は積極的に取り入れました。

身長が足りないならそれをカバーするための表現力をつけるしかない。

そうして、私の「観察癖」もこの頃にはすっかりが板につき、ステージでも、色々なモデルさんを見ては、「「こうしたら、キレイな歩き方になるなぁ」とか、「こうみせたら素敵なのになぁ」など、常に「観察する目」に。
この時の自分のマイナスを埋めるためにただ必死だったこと、それが、今の立ち居振る舞いの所作やお一人お一人を見ての姿勢やウォーキングレッスン、ショーのフォーメーションの基礎になって今の私に繋がっています。
そして、 色々なお仕事を経験させて頂くうちに、ファッションショーにも出演する機会が少しづつ頂けるようにもなってきました。

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